いのちの花を
咲かせよう

「フーガはユーガ」読了。おもしろくて一気に読みました。

あまり詳しくないのですが、もしかしてこれ、聖書に出てくるカインとアベルに着想を得ているのかしら。

双子の兄弟が織りなす物語は、陰と陽、光と闇、豊かさと貧しさ等などコインに裏と表があるように、両極があるからこそ生まれるであろうドラマが凝縮されていて、最後まで目が離せませんでした。

わたしたちが生きている世界は、二元性の世界だからこそ、激しい感情の振り幅を感じられる訳で、それが人生の醍醐味と考えている人もいらっしゃるでしょうけれど、わたしはそろそろ卒業したいかな、というところ。

スピリチュアル界隈で統合が注目されているのもこの辺りが所以だと思います。真の調和を目指すなら誰かや何かを悪だとジャッジする在り方そのものを手放す、あるいはそうせざるを得ない心の傷を癒やす必要がありますから。

とはいえ小説を読んで感情が揺さぶれるのは悪くないものです。人の心の機微にも敏感になれるでしょうか。小説フーガはユーガ、とってもおもしろかったですよ。