いのちの花を
咲かせよう

この世は合わせ鏡

近所の親子（母親と4〜5才くらいの女の子）が、毎朝、車に乗り込む際の声が聞こえてきます。おそらく母親が出勤途中に娘さんを保育園に預けるのだろうと思います。

ほぼほぼ女の子は素直に乗り込むのですが、時にはグズることもあり、母親も娘さんも大変だなぁと密かに思いながら、そのやり取りを聞いています。

で、今日、2人のこんな会話が聞こえてきました。

母親「その子にもママとパパがいるんだよ、だから離してあげて」

女の子「・・・だんご虫さん、なんちゃらかんチャラ・・・」

その後、エンジン音が聞こえて来たので、女の子は母親の言葉に納得して素直に団子虫を離し、車に乗り込んだ模様。

どうやら団子虫を女の子が見つけて手にとって遊んでいたようです。母親としては娘さんに早く車に乗ってほしい（自分が仕事に遅れる）とか、団子虫は車に持ち込んで欲しくない（車が汚れるから）など、都合があるように思うのですが、

その自分本位な考えを娘さんに感情的にぶつけるのだはなく「その子にもママとパパがいるのだから（団子虫を）離してあげて」と、娘さんの目線で優しく冷静に諭すところに激しく感動しました。

若いお母さん、素晴らしいなと思って。若くても精神的に成熟している人はたくさんいるので、年齢はあまり関係ないのかましれませんが。

で、思いましたよ。この場合は親子関係ですが、自分に対してもそのように冷静で優しくありたいものだなと。自分との関係が人との関係に反映されるというのは、心理学などの分野でよく言われる話です。

インナーチャイルドという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょうか。自分の中の無垢で子どものような存在という概念。上記の若いお母さんは、自分に対しても優しいんじゃないかしら。外側の状況を見れば、内なる子どもとの関係性もわかる、といえるかもしれません。

朝から親子の会話に学ばされたというか、可愛らしさの中にある崇高さとでもいうのでしょうか、それを見せてもらえたなぁと感じ入りました。