分断より調和を、長いものに巻かれるより個性を発揮したいと望む方へ
個の時代とか、自分軸が大切などと言われることが多くなりました。確かにその通りだと思いますが、それには世の中の価値観がどうであれ、自分の気持ちに正直に生きるという強い気持ちと、金子みすずさんの詩じゃないですが「みんなちがってみんないい」ということを、一人一人が本当の意味で腹に落とし込む必要があるように思います。
ではどうしたらいいのか?ということについて考えてみます。
わたしたちは、おもに学校のテスト(試験)をすることで、正しい一つの答えがあるという思考パターンを刷り込まれてきました。
そのため、社会に出てからも社会的な正しい答え(価値観)があると思ってしまいがちです。そして自分が正しいと思えない考え方や行動をする人を見つけると、自分より劣っていると判断したり、正しい(と自分が思い込んでいる)答えを強制したいといった気持ちが湧いてくることがあるかもしれません。
ですが、それって人がありのままの姿でいることを認めないってことではないでしょうか。人が人を変えようとするなんて随分傲慢な気がしますし、優しくもありません。個の時代へ移行したいと望むなら、ありのままの個性を認める必要があるはずです。
つまり、わたしたちの中には、争いや分断を生んでしまう思考パターンが、刷り込まれているのです。また、お互いに監視しあうことで、個性を発揮しにくい社会を築き上げてしまっているともいえるように思います。
また、こんなこともいえます。わたしたちは学校のテストなどにより、外部(権威のある人)から、正しいとされる答えを与えられるということに慣れ親しんできました。
そのため、自分の考えは社会的に正しいのだろうかという考えに縛られて、自分の考えに自信が持てず、一歩が踏み出せないという方もいらっしゃるように思います。
ではどうしたらいいのでしょうか?それにはまず、わたしたちがそのような思考パターンを刷り込まれていることに気づくこと、そして、その思考パターンを修正していくことが必要だとわたしは考えています。もちろん分断より調和を、長いものに巻かれるより個性を発揮したいと望む方は、ですが。
で、そのような思考パターンの修正に役立ちそうなツールといいますか考え方がありますので、頭の整理を兼ねてシェアしてみます。
それは、集合意識がどのような状態かAIで可視化できるツールです。物理学者の周藤丞治さんが研究されているそうなのですが。どういうものかというと、SNSを含むインターネット上にアップされた文章や写真や動画などのデータをAIが分析して可視化、つまりパッとみて誰がみても視覚的にわかるようにするものなんだそうです。
それは、予めAという思考をする人を赤で、Bという思考をする人を緑で、Cという思考をする人を青で表すと決めておき、AIに分析させる(してもらう)というものなのですが。Aさんを基準に考えるとき赤の人、つまり自分と似たような思考をする人は世の中に20%いて、自分とまあまあ似通った考えの人(緑の人)が60%、そして自分とは真逆の思考をする人(青の人)が20%いるという統計が出ているのだそうです。
この統計のポイントは、自分と相反する思考の人がいることで、全体の調和が取れるということです。
わたしたちは、一つの正しさがあると思い込みがちなので、価値観を統一すべきと考えてしまう場合が多いように思います。しかも、それが調和や平和の条件だとすら思いがちです。けれど宇宙はそのようにはできていないということです。
これを知ると、真逆の考え方をする人のことも、許容できる気がしませんか?別に仲良くする必要はありませんが、そういう考え方をする人も世界には必要なのねと思えることで、お互いを許容して棲み分けるという選択ができるように思います。
こういったことを知る人が増えるほど、世界は平和で調和がとれたものになるのではないでしょうか。
また、自分と似たような思考をする人も一定するいるわけですから、全員ではなくても、共鳴してくれる人に伝わればいいやと考えることで、フットワーク軽く動けるようになるように思います。それが自信を持つことにつながりますし、自分軸で行動するということなのではないでしょうか。
[補足]AIによる集合意識の視覚化について詳しくは「9次元からの招待状[著]はせくらみゆき、周藤丞治」にありますので、ご興味のある方は、ご参照いただければと思います。