インパクトのあるタイトルだなぁと感じて読んで読みました。世の中に張り巡らされている網というか檻というか、そういう目に見えないけれど、確かにわたしたちを縛り、窮屈にする概念のようなものがあるように、わたしには感じられるんですが。そこから解放される術が書いてあるんじゃないか、何かしらのヒントがあるのでは、そんな思いで読んでみました。
で、一番印象に残ったのは「縁を切られても大丈夫」という話。これには心がかなり軽くなりました。ご縁が大切ということは、あちこちで言われることで、重々承知しているつもりですけれど、時どき、それがストレスになります。ですが矢作さん的には縁を切られても大丈夫と仰っていて、そういう考え方もあるのだなぁと、ホッと心が柔らかくなりました。
人間関係一つとっても、概念というものはわたしたちを縛ってしまうことがあります。人とは仲良くすべき、嫌われてはいけない、和を大切に等など。それはごもっともなんですが、人間ですから誰かを苦手と思ってしまうこともあるでしょうし、和の中に入っていきたくないと思うこともあるでしょう。
そういうプラスとマイナス、ポジティブとネガティブ、光と影、陰と陽、呼び方は何でもいいですが、本来はそういう両極、どちらも含んだ丸ごとが自分という存在です。ですからどちらかを切り捨てようとしても上手くいかないのだろうということを最近、特に感じます。
私の例でいえば、自分の中に光と闇、二つの感情がせめぎ合う時、つまり葛藤しているとき、わかりやすく肩が凝ります。尋常じゃないくらい痛くなって(苦笑)心理的なものが原因だろうとわかるんですね。そういうとき、次のような言葉を自分に掛けてあげると、肩の力がフッと抜けることに付きました。
葛藤は一所懸命いきている証だよね
両方(プラスの感情もマイナスの感情もわたしの中に)居ていいよ
まるごとの自分がすばらしい
自分で自分のことをすばらしいだなんて気恥ずかしいですが、わたしに限らず誰もが、世の中に適応しながら(あるいは適応しようと)精一杯生きていますよね。
で、上記(葛藤について)は見えない檻(のような概念)から解放されるための、わたしなりの考え方ですが、本では矢作さんのこれからの時代に必要と思われる考え方があります。
昨日メルカリに出品した本が、今日売れたことに気をよくして、本日も出品しました。よろしければ、どうぞご覧ください。
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「ねばならない」を捨てて生きる[著]矢作直樹