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自分らしく生き抜く知恵が詰まった本

2021/06/08(火)
これでおしまい[著]篠田桃紅/講談社
フラリと本屋さんに立ち寄ったら、先日お亡くなりになった、美術家 篠田桃紅さんの本がありました。わたし、大好きなんですよね、作品もエッセイも。で、こちらの本も、とっても良かったです。今、この時代に必要な考え方や知恵が詰まっているように感じました。なので、わたしなりの感想をシェアします。
ご存知ない方のために、篠田桃紅さんは、1913年(大正二年)生まれの美術家(書家)そしてエッセイスト。 2021年(令和三年)107歳で人生を閉じるまで生涯独身を貫きました。

 女学校を卒業後、書道教室を開き、書を教えるところから社会人をスタートして、徐々に独自の作品を創ることになります。それが海外で高く評価され、ニューヨークで個展を開くことに。これがきっかけとなり晩年まで世界中からオファーが来ました。

こんな風に書くと、経歴が素晴らしすぎて、自分とは関係のない世界の人と思われそうな気もしますが。今の、わたしたちに必要だと思われる考え方が、たくさん詰まっているんです。 例えば、「自分なりの価値観を確立すること」が人生の要になる、みたいなことを随所で仰っています。今は、様々な情報が錯綜していて、どの情報を、そして誰の情報を信じたら良いのか、わからなくなるということも多いように思います。

だからこそ、他人軸ではなくて自分軸、つまりは自分なりの価値観で情報を取捨選択することが大事だと、わたしは思うのですが。昭和の初期から、そのような考え方をされていたことに驚きますし学ぶことがあると思うのですね。 今は誰か声の大きな人、力のある人に従っていれば安泰という時代ではありませんし、だからこそ、自分で考えるということが大事だと感じます。

それから「基本的に人は孤独なもの」だということも仰っています。人とのつながりは人生に豊かさをもたらしてくれますが、わたしも篠田さんと一緒で、親子であっても夫婦であっても、完全には分かり合えないですし、そもそも人は一人だと思いますよ。 人は誰しも強さも弱さも抱えていますが、弱さ故に依存したり、すがったりするような関係性は、長い目でみると続かないような気がします。

篠田さんが、「自由とは自らに由って(よって)立つこと」と仰っていたように、自立することが今、必要なのではと感じます。何も、無理をして独りを貫く必要はありませんが、自立することで、より良い関係性が築けるんじゃないかと感じます。こんな感じで、励まされる言葉、気付きを与えてくれる言葉が、たくさんあるんです。ご参考までにわたしが好きな言葉をいくつか、ご紹介しますね。

「春の風は一色なのに、花はそれぞれの色に咲く」人はみんなそれぞれに生きなさいってことよ。こんないい漢詩はないですよ。


とか

「二河白道(にがびゃくどう)」。火の河と荒ぶる水の河のあいだに一筋、白い細い道がある。それを見つけて生きるのが人生であるという比喩。


など。

いいでしょう?(笑)そのようなわけで、混迷の時代、強く、そして自分らしく生き抜く知恵が詰まった一冊です。よろしければ、あなたの好きな言葉も教えてくださいね。惹かれる方は、ぜひとも。

 これでおしまい[著]篠田桃紅/講談社 

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記事を書いている人

小野貴子

福島県福島市在住WEBデザイナーの小野貴子です。県内外の企業、店舗、個人の方々のWEBサイトを制作させていただく中で、次第に自分自身の言葉で発信したいという思いが募り、「いのちの花を咲かせよう」を開設。

わたし自身、本質を生きるためにはどうしたら良いのか、探求する中での気付きや、感銘を受けた本、映画、言葉などをこちらでシェアしています。

日記的なことや、その時々で気になったことについてはFacebookとブログ(takako-style)で発信中。

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